2級キャリアコンサルティング技能検定 論述解答例(第1回)
1)希望が通って異動したが、早く、効率的に仕事を覚え、期待に 答えなくてはならない、と焦る。周りに迷惑はかけられない。 自分にできるのか?
★「どちらの仕事を選ぶか、両方やるのかを迷っている」、といった解答では、読みが浅いと思われます。
2−1) 上司や周囲に相談できるようになること。
★「早く仕事を覚えられるようにするにはどうすれば良いか考えさせる」、「どちらの仕事を選ぶか、双方の将来性を調べてくるよう伝える」といった方向性はNG。クライアントはますます追い詰められてしまいます。
2−2) 「早く効率的に」仕事を覚えなくてはならないと思う訳や、 上司への相談をためらう気持ちをじっくりと聴き、 「周囲に相談しても良い」という気づきを促す。
★これは1つの例で、(2−1)に何を記述したかによって、他にも色々ありそうです。
3−1) 早く期待に答えなくてはならない、周囲に迷惑をかけてはならない、と、 自分を追い詰めてしまう傾向があるのを、変えていくこと。
★このクライアントが、今後、別の部署に行ったり、別の仕事を担当することになった時、このままでは、いつも同じ問題が起こることが予想されます。
3−2) 自身の傾向に気づいてもらうため、過去の仕事上のエピソードなどを 話してもらい、傾聴を通して、行動変容を援助する。
★あなたはこうこうだから、こう変わらないといけませんよ、と説教、説得するのでなく、自分で気づいてもらわなければ、変容は難しいと考えます。
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