論述試験は、実技試験の一部として実施されます。
面接ロールプレイングと、論述試験の両方が合格して、はじめて「実技合格」になります。
第1回〜第5回まで全て、A4用紙2ページ分の逐語記録を読み、設問に答える形式でした(問題文は、協議会のホームページに掲載されている過去問をご参照ください)。
制限時間は60分。
解答欄の枠が限られているので、要領よく、まとめて書くことがポイントです。
いろいろな団体で開催している論述対策講座では、「誰それの何々理論に基づいて考えると。。。」というように、理論を引用して記述するのがGood!と教えているところが多いと聞いています。もちろん、それもありで、そのように記述して合格された方の体験も聞いています。ですが、私は理論を引用せずに記述しても、合格できました(第1回解答例)。「こうでなくてはならない」という決まりがある訳では無いようです。
以下は、第2回〜5回の問題を読んで、私が記述した解答例です。模範解答ではありません。ご参考までに。。。
<第5回解答例>
1)
就業時間や休日が自由にならず、また、社内の人間関係がぎくしゃくし、退職した。早く就職を決めたいが、良い所が見つからない。
2)
・現在の労働市場の厳しさや、企業が求めるエンプロイアビリティに関して、認識が不足していると思われること。
・自身のコミュニケーションスキルや人とのかかわり方について、客観的に評価できておらず、自己理解が不足していると思われること。
3−1)
・労働市場の厳しい現状を認識した上で、労働市場とのマッチングをはかり前向きに就職活動ができるようになる事。
・前職での自分を、テクニカルスキル、コミュニケーションスキルの両面から見つめ直し、転職先企業に対して、何がアピールできるのか、また、どういう点を補っていく必要があるのかを整理すること。
3−2)
・ハローワークに限らず、ネットでの求人検索、再就職支援会社への登録など、応募先探しの情報提供を行い、自ら様々なアプローチを試みて頂くことで、就労市場の現実を肌で感じて頂く。その上で、妥協点を見出しながら就職活動を前向きに行えるよう支援する。
・職務の棚卸を行い、自分の能力を客観的に見つめ直す機会を持つ。また、対人関係や、トラブルになった際どのように対応したか等をじっくり話して頂きながら、なぜうまくいかなかったのか、どうすればうまくいくようになるかを共に考え、コミュニケーションスキルの重要性に気づいて頂く。
<第4回解答例>
1)
就職活動に出遅れているように感じており、就職難の中、これから苦戦するので
はないかと不安を抱えている事。
2)
・仕事理解が不十分である事。
・資格が無い事やスタートが遅れていることなどから自己効力感が低くなっている事。
3−1)
・仕事理解を深め、希望職種について自律的に考える事が出来るようにする事。
・自己理解を深め、自己効力感を高めて、前向きに就職活動に臨める状態になる事
3−2)
・職業興味検査を実施し、様々な職業があることを知ってもらうとともに、ばく
ぜんとイメージしている「事務職」に対する適性の有無を考える機会を持たせる。
・幼少期から現在までの間、頑張った事、好きだったこと、褒められたことなど
を語ってもらうことにより、自分の強みや長所に気づきが得られるよう援助する。
<第4回解答例>
1)
就職活動に出遅れているように感じており、就職難の中、これから苦戦するので
はないかと不安を抱えている事。
2)
・仕事理解が不十分である事。
・資格が無い事やスタートが遅れていることなどから自己効力感が低くなっている事。
3−1)
・仕事理解を深め、希望職種について自律的に考える事が出来るようにする事。
・自己理解を深め、自己効力感を高めて、前向きに就職活動に臨める状態になる事
3−2)
・職業興味検査を実施し、様々な職業があることを知ってもらうとともに、ばく
ぜんとイメージしている「事務職」に対する適性の有無を考える機会を持たせる。
・幼少期から現在までの間、頑張った事、好きだったこと、褒められたことなど
を語ってもらうことにより、自分の強みや長所に気づきが得られるよう援助する。
<第4回解答例>
1)
就職活動に出遅れているように感じており、就職難の中、これから苦戦するので
はないかと不安を抱えている事。
2)
・仕事理解が不十分である事。
・資格が無い事やスタートが遅れていることなどから自己効力感が低くなっている事。
3−1)
・仕事理解を深め、希望職種について自律的に考える事が出来るようにする事。
・自己理解を深め、自己効力感を高めて、前向きに就職活動に臨める状態になる事
3−2)
・職業興味検査を実施し、様々な職業があることを知ってもらうとともに、ばく
ぜんとイメージしている「事務職」に対する適性の有無を考える機会を持たせる。
・幼少期から現在までの間、頑張った事、好きだったこと、褒められたことなど
を語ってもらうことにより、自分の強みや長所に気づきが得られるよう援助する。
<第3回解答例>
1)今の会社で仕事を続けるか、または転職した方が良いかを相談したい。
2)結婚という変化にともない、今後のライフキャリアプランをどのように立てていくかという課題に直面していること。
3ー1)相談者のキャリアアンカーや目指すライフキャリアプランを明確にする事を目標にする。
3−2)面談の中で、自己理解を促す質問を重ね、相談者にとって「働くこと」とは何か、どういう働き方をしていきたいのかを整理する援助を行う。
<第2回解答例>
1)同期と比べて仕事の幅が広がらず、焦る。営業の仕事にも自信を失ってしまった。このままではいけないのではないか。この先どうすれば良いのか。
2−1)クライアントは自己評価が下がっている状態にある。そのため、自身で的確な判断、決定をすることが困難である。まずは自己評価を上げることを目標としたい。
2−2)過去6年間の仕事について成功体験や自分が成長した点など、具体的なエピソードを話してもらい、自己理解を深め、自己評価が高まるよう支援する。
3−1)
ライフキャリアプランやキャリアアンカーがしっかりと定まっていないと思われる。また、今後仕事を続けていく上では上司や周囲に相談できない事も問題であると考える。
3−2)
働く上で何を大切にしていきたいか、この先、結婚や出産など、人生のイベントと「働くこと」をどのように考えているのかを、じっくりと聞く。また、上司に相談できない訳や、どうすれば相談できるのかを共に考え、支援していく。
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